バーサタイル日記

自分用のアウトプットメモ・商品レビューなど

夏休みの工作:自作キーボード DZ60 REV 3.0

ついに自作キーボードの世界に入門してみました。 f:id:tea7010:20210822231142p:plain

背景

tea7010.hatenablog.com

会社用のキーボードにVortexのPOK3R V2を使ってましたが、矢印移動(Fn + I, J, K, L)の際の、Fnキーが遠く、不満が溜まってました。

右手の手刀部分で押していたのですが、誤爆がちょくちょく発生するのと、手刀を押し付ける動作で手首に負担を感じます。

そこで、通常のキーボードのながーいスペースキーが左右に分割された、60%くらいのレイアウトの、右スペース + IJKLの矢印移動をやりたかったのです。

作ったもの

DZ60 REV 3.0という初心者向けの60%のレイアウトのものにしました。スペースキーが分割できるレイアウトも選べる、入門御用達キットのようです。

こんなレイアウトにしました。

f:id:tea7010:20210822121601p:plain

f:id:tea7010:20210822123559p:plain

公式の組み合わせにはないですが、VIAというキーマップソフトで、組む前に眺めていたらできそうだったのでやってみました。

  • 1~3段目: デフォルトのもの
  • 4段目: 2u + 1u x 11 + 2u
  • 5段目(最下段): 1.25u x 3 + 2.75u + 1.25u + 2.25u + 1.25u x4

キーキャップの特殊サイズがたくさん要るので、キーキャップのセットによっては足らないかもしれません。

購入品

キースイッチどれが自分に合ってそうか?、おしゃれなキーキャップを実物で確認したい、キーキャップのセットが自分の作りたい数足りるのか?、説明書にない組み合わせのキー配列も可能?

などなど調べただけではちょっと分からないことも多いので、秋葉原の遊舎工房に行って購入しました。 いろいろと優しく教えてもらえて、実際に行って良かったです。

f:id:tea7010:20210822231235p:plain

合計32,000円くらいでした。キーキャップが欲しいセットだと足らなかったのと、キースイッチも静音黒軸の在庫がなかったので、ちょっと見積もってたより高くなりました。

制作時のメモ

こちらをガッツリ参考にしました。検索すると他にもたくさん情報は出てくるので、主に苦労した部分とかをピックアップします。

salicylic-acid3.hatenablog.com

スタビライザーのルブ

スタビライザーにグリスアップした方がいいとのことだったので、手持ちの釣りのリール用のグリスを使いました。釣りのギアも樹脂で出来てるものあるし、粘度も結構ねっとりしてたのでいいかなと。 ただし、少しケミカル臭がキツイです。。。 f:id:tea7010:20210822231338p:plain

スタビライザーの取り付け

これが一番面倒でした。スタビライザーに上下があるのと、最下段などは穴の選択肢がありすぎるので大変でした。

f:id:tea7010:20210822231706p:plain

  1. キーキャップを並べてみる
  2. それっぽい場所にスタビを付けてみる
  3. プレートをはめる
  4. キースイッチをそれっぽい位置に嵌める
  5. キーキャップを乗せてズレを確認
  6. 修正

のトライ&エラーの繰り返しでした。写真は最後の修正前で、赤い部分を右に一つずらせばOKでした。

はんだ付け

あんまり綺麗じゃないですが、ほぼ初心者(ギターのピックアップ取り付け経験 x 2くらい)でも出来ました。ちなみにハンダは、銀入りを使ったので気持ちテカテカしてる気もします。 f:id:tea7010:20210822233556p:plain

完成

f:id:tea7010:20210823003308p:plain

思ったより簡単でした。組み立てはおそらく3, 4時間くらいで出来たと思います。

ただ、キーキャップの組み合わせを考えてサイズを整理して、納得いく組み合わせを見つけるのが結構時間かかりました。

キーマップ(レイヤー)

ここからが本番ですね。

今までマクロ機能付きのキーボードも使ってましたが、ここまでガッツリ自由度があると少し困惑します。 ひとまず最低限欲しい機能をレイヤー1,2に割り当てて、使いながら変えていこうと思います。

レイヤー0

右最下段の4キーはまだ未割当ですが、電話会議のミュート(Ctrl + Shift + M)とか、退席時のロック(Win + L)とか、咄嗟に押したいショートカットを割り当てようかなと思います。

f:id:tea7010:20210822121416p:plain

レイヤー1

3分割スペースの右がトリガーです。これが一番やりたかった右親指スペース + IJKLの矢印移動です。

f:id:tea7010:20210822121447p:plain

レイヤー2

3分割のスペースの真ん中がトリガーです。片手で数字を連続して打つ時用です。

あと、なんかマウス操作も使えるみたいなので左手側に振ってみました。ちょっと使ってみましたが結構便利そう。

f:id:tea7010:20210823002526p:plain

感想

打鍵強めなので壊れないかなと若干不安でしたが、触った感じ剛性もしっかりしてガンガンいけそうです。音も静か。

かなり理想に近いキーボードが作れました。

VIAがめちゃめちゃ便利ですね。BarrocoのMD770とかは全部キーボード上で、トリガーキーを順番に押していくので結構作業が複雑ですが、GUIで見ながら編集できるのは革新的ですね。

日々何が最適かを考えながら、試行錯誤できるのがいいですね。しばらく楽しめそうです。